イタリア IPAC社 -Part3-

大人気のclippe(クリッペ)誕生まで

皆さまボンジョルノ☀︎TOMITALIAです。

さて前回までは、IPAC社グイド社長との出会いについて
お話しました。グイド社長との初製品化はspalmito(スパルミート)でした。

その発売後、グイド社長から新たな依頼がありました。
「シリコン製でなく、ステンレス製で出来ないか?」
家業を支えて来た、彼らのもっとも得意とする素材で
という要望でした。衛生面や製品寿命で勝る金属で。

これこそ、あの大人気clippe(クリッペ)シリーズ誕生のきっかけ!!

IPAC社は、鍋やフライパンを製造するキッチンツールの
老舗メーカーです。グイド社長の父アントニオ氏は、製造
過程で出る端材でクリッぺを造ったお方。さすがイタリア!
物を粗末にしない精神に感服しました。
もったいない根性のある私も、少なからず共感しました。

クリッペシリーズの生みの親、Uno
クリッペUno。60年代に生まれ、形は2008年までそのまま。

このクリッぺを活用し、spalmito(スパルミート)みたいな商品はできないか?
1. クリップして保存の袋を閉じて、クリップを外して開ける
2. 外してフリーな状態のクリップを他に役立てる

上記1. 2.を可能にするには、例えば
クリップをnutellaを塗るナイフと組み合わせる
コトで、新しい商品を生む - という発想ができます。
「一具二役」です。

クリッペのシリーズ展開を予感させる、ふた通りに使えるファーストスケッチ。

すなわち、このクリッぺナイフがシリーズ第1号です。
ナイフがあるなら、フォークもスプーンもと、求められる
まま次々と、クリッぺの組み合わせを考案しました。
トミタDesignだけで、12種あります。
(NHKの番組は 'ふた通りに使える'と紹介)

クリッペシリーズ展開の初期スケッチ。

その段階でnutellaのオマケから逸脱し、独自路線を歩み
始めました。新商品群Clippeシリーズの誕生の瞬間です!!!

スプーン・フォーク・ナイフは、衣服のポケット 袖や襟に
はさむ他、瓶の縁やお皿の縁にも挟むことができるので、
立食パーティやデパ地下、アウトドアで大活躍します。

次回は、clippe(クリッペ)シリーズの人気商品についてお話します。

🇮🇹 ciao 🇮🇹