意匠二次元半について。

皆さまボンジョルノ☀︎TOMITALIAです。

今日は
'トミタリア'になるずっと以前

英国留学時代1991年に見出した

自分なりに解釈した
日本的な独創の方法についてです。

2.5-dimensonal design

このタイトルで、修士論文を書きました。


当然、
製作した作品だけでは卒業できないので、

英語に翻訳した上で
何人もの知り合いに
言い回しや話法の整合性など

推敲を重ねるうち、論文が出来上がりました。

明治の解釈である「意匠」のもつ

簡潔で美しい響きとニュアンスに

魅了されました。


日本人が本来得意としてきた

平面的であることの自由さをうまく活用すれば、

量(MASS)から出発する西洋の造形思考には

実現できない領域があると確信した結果が

「意匠二次元半

なのです。

意匠二次元半的スケッチ。

「二次元半」とは・・・

「二次元半」とは・・・

二次元と三次元の間すべてを
アナログな「半」の一語に集約しました。

四次元は三次元の向こう側でなく
二次元と三次元の間にあると言う人もいます。

三次元には未だたどり着かず、
二次元との狭間をさまよいつつ…..いつもみる夢。

と上記のようなテキストで、
自身のデザインの世界観を説明しておりました。

1999年
たまたまローマCOVO社の依頼で、
ポルトガルのマリニャグランデ
という町に出かけました。

となり町に夕食に連れて行ってもらった際
その町角で見つけたのが、創造生活を規定する、

強烈なフレーズ

グローバルに思考し、ローカルに行動する
ユーラシアの最西端 ポルトガルの町角で。

Pensa Globalmente, Actua Localmente

Think Global, Act Local

'グローバルに考え、ローカルに行動しよう'

というスローガンでした。

政治的という意見もありましたが、
東西を往きき来する私に

神の啓示のように現れた言葉です。

そのまま同年6月
東京ガスの新宿OZONEギャラリーで開催された

初の個展

意匠二次元半』展

のDMに使われました。