空間デザイン | caffè OSPITALE ポスター編
ボンジョルノ☀︎トミタリアです。
空間デザインに携わった店舗の一つで、
博多駅マイング博多名店街マイング内から
博多駅マイング博多名店街マイング内横丁内に、
2020年12月移転オープンした
イタリアンバール『caffè OSPITALE(カッフェ オスピターレ)』
についてお話ししていきます。
前回は『空間デザイン | caffè OSPITALE 植栽編』でした。
今回は、店内に飾られているポスター編をお話します。
ここ caffè OSPITALE(カッフェ オスピターレ)については、
以前の記事でも取り上げています。
『装飾デザイン | caffé OSPITALE(オスピターレ)』
『シンボルマークデザイン | caffé OSPITALE(オスピターレ)』
簡単なご紹介でしたので、
1つ1つをもう少し掘り下げて述べたいと思います。
店内の雰囲気を演出するポスターたち
caffè OSPITALE(カッフェ オスピターレ)の
代表取締役社長・森﨑氏のご提案はこうでした。
『イタリアの雰囲気を演出できるように、
店内はイタリアのポスターを飾りたい』
移転前のお店で飾ってあったポスターや、
移転前のお店は面積が狭く、
飾りたくても飾れなかったポスターたちが
幾つかあるということでした。
それに併せて、私選定したポスターを提案しました。
よって店内には、数たくさんの森﨑氏のコレクションポスターと
私が選定したポスターが融合しています。
それらポスターのサイズは、
小さいものから超大判サイズのものがあります。
施工会社の方と森﨑氏とで、ご自身のコレクションポスターが、
中央の柱や据え付けソファの壁などにバランス良く
飾られていきました。
ぐっとイタリアンな雰囲気が出てきていい感じです。
次に、私が全体の統一感を見ながら、
私が選んだポスターを飾る出番です。
私が選んだポスターのうち2枚は大判サイズでした。
・縦2m×横1.4mサイズの超大判ポスター
・縦1.4m×横1mサイズの大判ポスター
どこに飾るのが最適か森﨑氏と考えたました。
超大判ポスター(縦2m×横1.4mサイズ)
私が選んだ大判サイズ2枚のうちの1枚は、
縦2m×横1.4mサイズと超大判サイズです。
Q. この大きなポスターはどこに飾ったでしょう?
ー店内入口に店舗シャッターを収める戸袋の背面に飾ることになりました。
なんとこの場所、縦2m×横1.4mサイズの超大判ポスターが
ピッタリサイズなのです。
実は、既に壁面や柱にはポスターが飾られているため、
壁面面積が少なくなり、この超大判ポスターを飾る壁面場所が限られていました。
選ばれたようにピッタリサイズの場所が見つかり、
ひと安心です。
しかし、課題はここからです。
この超大判サイズのポスターを飾るフレームがないのです。
大きすぎて。
オープン日も迫る日程だったので、
木枠フレームをオリジナル制作することに決めました。
木枠フレームを制作する
写真
ポスターの色彩補正
次は、ポスターの色彩修正です。
今回準備した超大判ポスター(縦2m×横1.4mサイズ)は、
イタリアの1970年代の貴重なものです。
イタリア知人に直接イタリアから送っていただきました。
残っているだけで凄いのですが、
ポスターも昔は今みたいに大量生産されていない、
つまり手で擦ってあるという感触がわかりました。
さて、年代物といこうこともあり、
部分的に破れなど経年劣化があります。
いくらビンタージでも修正することで、
ポスターも生き生きと蘇り、当時のようにいいものになります。
今回のように色を細かく塗っていく作業は、久しぶりでした。
大人になってからはパソコンで色彩関係も仕事をすることが多くなっていたので、
手をよく動かしていた大学時代を思い出しました。
過去に恩師が色彩について教えてくださった言葉を思い出しながら、
丁寧に仕上げていきます。
超大判ポスター(縦2m×横1.4mサイズ)の仕上がり
ビンテージなポスターの扱いに注意しながら、
木枠フレームに収めて、いざ完成です。
無事に収まるべき場所に設置完了です。
木枠フレームの大きいものは重さが、かなりあります。
壁面に取り付ける際は、重さに耐えれるよう金具で固定しました。
もう一つの大判ポスター(縦1.4m×横1mサイズ)
さて、もう一つの大判ポスター(縦1.4m×横1mサイズ)は、
どこに設置したと思いますか?
店内の奥に素敵な壁画があるのですが、
その横に大きく主張する配電盤があります。
そうです、その配電盤を隠すように大判ポスターを設置しました。
これがまた、ちょうどポスターと配電盤のサイズが良かったのです。
以上、『空間デザイン | caffè OSPITALE ポスター編』でした。