ホワイトデー ピアノコンサート in 展覧会「トミタリア富田一彦の世界 」

ボンジョルノ☀︎トミタリアです。

今回も2015年長崎県美術館で開催された展覧会
「トミタリア富田一彦の世界」の会期中に行われました
イベントについてお話しします。

展覧会は2015年1月16日〜3月15日開催され、
会期中のイベントは満載でした。

最終日前日の3月14日。
『ホワイトデー ピアノコンサート』を開きました。

世界に一つしかないピアノ『ハダカノピアノ』

展覧会「トミタリア富田一彦の世界」の会場には、
ロンドンRCA留学時代のトミタがケンブルヤマハ社の全面的な協力を得て、
1年半がかりで完成させた卒業制作『ハダカノピアノ』も展示しました。

このピアノについては、以前ブログでも登場しました。

RCA(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)卒業制作

ボンジョルノ☀︎トミタリアです。 千葉大学意匠科を卒業後、イギリス・ロンドンにあるRCA(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)へ留学した私。 美術とデザインの世界…

プロダクトデザイナーの卵であった私が、
まさにゼロからデザインした意欲的な作品です。

そして、世界に一つしかないピアノです。

アップライト型ピアノの本来音が出ている裏側を顔にする逆転発想で、
音が全方向へ広がります.。

反響ではなく直接体感できる独特の音色は、
ヤマハのスタッフをもうならせるものとなりました。

WhiteDay Piano 2015

ピアノコンサートでは、その世界に一つしかないピアノ『ハダカノピアノ』を
ピアニスト・山浦直子氏が演奏し、オペラ歌手・納富景子氏の美声が
会場いっぱいに響き渡るコンサートとなりました。

作品たちに囲まれた会場でのコンサート。

夜のイベントでしたが、1日の終わりに良い時間を過ごせたと
ご来場者から嬉しい感想をいただきました。

私も展覧会終盤でこのようなイベントができたこと、
このピアノコンサートにたくさんの方が興味関心を持っていただき
ご来場していただいたことに、感慨深い想いでした。

ピアノが作品でなければ、
美術館がコンサートホールにはならなかったでしょう。

そして、ピアニストとオペラ歌手がいてからこそ
大成功に終えた『WhiteDay Piano 2015』でした。

そして、
ピアノとピアニストとオペラ歌手によるコンサートホールとなったのは、

展覧会「オープニング」
展覧会「最終日前日」

要するに、「始め」と「終わり」でした。

長崎県美術館の展覧会会場で初めてのコンサートホールとなりました。

ご尽力に感謝申し上げます。

そして『ハダカノピアノ』に感謝

『ハダカノピアノ』は制作から20年余り。

展示前にはマエストロ高橋司氏の手によって、調律していただいたお陰もあり、

楽器として成熟した、クリアで深みのあるサウンドになりました。

今回の展覧会では『ハダカノピアノ』がよく活躍してくれました。

「ピアノも制作デザインしたの!?」
「このピアノ、どんな音がするの?」

と注目度が高い作品でした。

私が会場に在席している時にご来場いただいた方で関心がある方には、
実際に弾いてもらうこともありました。

ピアノは制作したものの、簡単な音しか弾けない私にとって、
来場された方が緊張しながらも滑らかに奏でる音に、うっとりしました。


死にもの狂いで仕上げなければ卒業できなかったロンドン時代の
私自身を思い出しながら、あらためて『ハダカノピアノ』に感謝します。

🇮🇹 Grazie, HADAKA-NO-PIANO 🇮🇹