千葉大工業意匠科で、本気のデザイナー授業 2.「もっとむき出しに」
レクチャーをしながら昔を思い出す
その当時の私は、頻繁にメディアにも出演させて
いただいていました。
そのお陰で、私のことをメディアを通して観ている
学生たちは、イメージが先行してしまいます。
ですが、富田一彦の現実をあるがままに伝えて、
参加者の皆さんが「来てよかった!」と思う時間に
するためには、どうすればいいのか?
という葛藤がありました。
ふと、そんなことを考えていたら
これまでに私がお世話になった重田良一師をはじめ
とする諸先生+先輩らの顔がいくつも頭に浮かんでくる・・・
自分が教える立場になって初めて、
もしかしたら、私の先生方や先輩たちも
こんなことを考えながら、私に接して
くれていたのかな?
と考えたくなる時間でもありました。
悩んだらやりたいことをやってみる!?
学生たちは、入学したとはいえ、未だに門が開かれた程度、
勝ち組など程遠い位置に学生たちはいます。
大学生活で自分は優秀なのか?
有能なのか?
という自身の問いかけ
イコール何者になれるのか?
という不安は、もっとむき出しになるべき
だと思って接していました。
社会にもまれたり、もみ返したり
恐れずに出来る、自由で貴重な時間があるうちに。