運動が3次元イメージの原点?
皆さまボンジョルノ☀︎TOMITALIAです。
空手の『型』
私は8歳から13歳まで空手を習いました。
中学校で水泳部に入ったことから、
残念ながら武道家への未来は、選外となりました。
厳しい練習の中で、
もっとも記憶に残っているのが『型』です。
「平安」と書いてピンアンと呼ぶ『型』が、
初級から上級まで揃ってました。
構えから守って払い、
攻めて突きや蹴り、
さまざまな前後左右や斜めへの動きが連続します。
前のみならず、
眼の届かない後ろや横の敵の気配まで察知し、
敵の攻撃をイメージし、繰り返し対処する。
そして最後は必ず、
全周視していたかのように、
元の構え位置に戻るのです。
一緒に練習していると、
必ず達人のような人の技に眼を奪われます。
シンプルな動作の連続なのに、
指の先まで行き届いた、
人間の滑らかな動きの美しさ。
身体の動き
東京五輪があったばかりなのですが、
すべてのスポーツに通じるのは、
反復練習の強化と指導による補正から、
ベストアンサーな身のこなしが身につくこと。
動きの完成度は、
技のキレや流れの美しさに直結 しています。
この身体の動き、
しなやかに各関節が連動して曲線を描く、
生き物らしい動きにこそ、
豊かな3D曲面を生むヒントが隠れていると思うのです。
どの種目にせよ、
スポーツの達人になるのは大変ですが、
曲面を把握し、応用のために最適化し、
自由自在に使いこなせるようになるのは、
それほど難しくありません。
美しいカーブ
まずは走ったり飛んだりする
基本動作の中に、
たくさんの美しいカーブが存在します。
無駄な動きを減らし、
理想的なストローク、キック、ツイストに
近づけてゆく反復練習は、
2点をつなぐ最も美しい線を、
何度も描き重ねて、描き直して探してゆく
ドローイングに、驚くほど似ています。
そして3D曲面は、このカーブとカーブの組み合わせ。
当然美しいのを選んで、掛け合わせます。
全体とのバランスを勘案して、
微妙なコントロールで曲面を仕上げる際、
身体を動かした記憶が有為に働く気がするのです。