心を包み愛を届ける 01

ボンジョルノ☀︎トミタリアです。


『パッケージデザインは心を包むこと』

本日はそのお話です。

心を包む化粧箱

日本の多くの
箱屋さんやパッケージ会社さんは、
一般的な

「化粧箱」

と呼ばれるパッケージが、

実はとても日本的であることに

気づいていないかもしれません。



化粧箱は、
厚手の再生紙を芯材として

色付きまたは白い薄紙を貼った

身と蓋(ミとフタ)

からできあがります。



ギフトに最適な保管用包装です。

言わば
『心を包む化粧箱』

贈り手の愛を届けます。



貼り紙は
最適サイズに薄紙を切り、
糊つけして台紙に貼る作業で

そもそも手仕事。


日本独特な紙の文化を背景に、

さまざまな
紙質と糊の最適な組み合わせを熟知し、

手早く丁寧に仕上げる
手仕事の技量がものを言います。


化粧箱が日本の心を届ける

発注数が
数十個〜2-3百個が最大となるような
陶磁器や漆器の場合、

この化粧箱は
一定の高級感を演出しながら、
価格帯も適切なパッケージであり続けています。


贈答用や保管用の箱もまた製品であり、
中小ロットに対応するパッケージは必要不可欠。

化粧箱の強みは、
職人技に助けを借りた
コストパフォーマンスの妙があります。


再生紙が芯材で、
型などの初期投資が無いので、
地球に優しい。


ほぼすべて紙なので、
さらなるアップサイクルも期待できます。


ステキな箱であれば、
文房具の収納や
片付けの役に立ち続ける機会は増えますね。



化粧箱は
「日本の心を届けるメディア」
でもあるのです。



最終的に土に還すこともできる、
優れたパッケージと言えます。


ただ
職人と呼ばれる人々が激減している昨近は、
価格が合わなくて高価になって
いる可能性がありますね。

MoMA_NYに初めて送られたTOTTOTTO Y-pot

化粧箱に包まれてNYへ

かくして
白に対する鮮烈さから赤が選ばれ、

この赤化粧箱に包まれて私のの処女作

『磁器TOTTOTTO Y-pot』は、

ニューヨークへ。

MoMAストアに無事納品されました。


深ブタ仕様は重厚感を与え、
実際、箱としての強度も上がるので、
破損リスクの軽減につながります。

深ブタ仕様で重厚感のある赤箱パッケージ


シールは
やや透ける和紙を選択し、
柔らかく温かみのある印象を
大切にしました。


前スミで白黒を反転させ、
化粧でアイラインをひくように、
全体のイメージを引き締めています。


あえて
「和モダンを強調」する手法を
採りました。

日本の心が日本の愛が、
ひとりでも多くの海外の方に
届くことを願いながら。



日本的なパッケージを含め、
全体像が

Made in Japan

を高らかに謳う海外販売となりました。

和紙特有の優しい印象を与えるシール


カタログに掲載された際は、
見開きの左側が
1930年代のバウハウスの巨匠作でThen(昔)。


何と誉れ高いカタログページでしょう!


右側に
その60年後の拙作TOTTOTTOが、
Now(今)代表となりました。