ノルウェーから18点のご注文を頂きました!
ご注文ありがとうございます。
ミルミルシリーズの五つ足 和食器、角皿のご注文を全18点お買い上げいただきました。
美しいフィヨルドのどこかにあるご購入者様の食卓に、
トミタリアの食器が息づくことを想像すると、
心から幸せを感じます。
これこそ和の普遍化ですね。
もうMILMIL(ミルミル)シリーズの波佐見焼は作れなくなってしまいました。
本当に欧州の人たちや、アメリカの人たちに、たくさんのミルミルシリーズを
ご購入いただき、追加注文のお声もいただきますが・・・
残念ながら
もうミルミルシリーズは、在庫限りとなってしまいました。
すでに紋様やアイテムによって、永遠のゼロが日々増えております。
2000年頃までの波佐見や肥前吉田、有田は、どの窯元もトンネル窯を
ぐるぐる回して競うように焼き続けていた時代も、今は昔。
そんな風にじゃんじゃん焼いても、ヒトの手の温もりが残るのが、
肥前地区の磁器の魅力でしたね。
ここまで高齢化が進み、たたき上げの職人世代がごっそり
居なくなると、焼物に限らず、塗物-木工-金工-繊維系
すべての業種が、生産体制を見直さざるを得ない
21世紀の現実。
30周年を迎えてとても嬉しいことではありますが
時代の流れで、追加製造ができない状態となってしまったからです。
機械生産が悪いわけではまったくない、
それが時代の流れ。
世界的にも稀有な技法、あのゴム版絵付けの
おばちゃんたちは35年以上、半生をかけて
数十万点の素焼に向き合ってきてくれたのでした。
おばちゃんたちに心からお礼が言いたいです。
この小春日和の今日が来るまで、ずっとつくり続けてくれて
本当にありがとうございましたm(_ _)m
振り返ってみると
このミルミルシリーズは、ドラマの食卓に出演させてもらったり
料理番組等でも名わき役として出演させていただきました。
これからも、死ぬまでデザイナー 富田一彦として
創作を続けます。
つくるのをやめることこそ、つくり手の死ですね。
引き続き応援していただけたら幸いです!