オモイカネルノミコトの末裔?
課題解決型デザイナーの祖。
皆さまボンジョルノ☀︎TOMITALIAです。
古来のイメージや伝統的な考え方の続きです。
秋岡芳夫師によると、モノの神さまとコトの神さまの
間をとり仕切る、思兼命オモイカネルノミコトこそ、
デザインの神さまだそうです。そんな神さまは世界広し
と云えども、日本古来の神道にしか存在しません。
縦横無尽にモノとコトの狭間で知恵を絞り、最適解を
探し出すお仕事。いかにも課題解決型デザイナーの祖
と呼べそうです。
切り口を変えれば、違う側面が見え、異なる解決策を
思い描くことができる。無数の引き出しを開けたり、
閉めたりしながら、発想の翼が自由に羽ばたいて、
まばゆい打開策がひらめく。すべての問いに何らかの
答えがあるのなら、丹念に調べて 悲観も楽観もし、
ベストアンサーを見つけていく。
ベストと一言で言っても、お客様目線に立てるのか、
誰にとってのベストであるのか、考え合わせる必要も
ありますね。絶対視ではなく客観視する視点を、そう
いうセルフコントロールが働けば、きっといい答えに
たどり着けそうな気がします。
遠くを見渡せる眼は、将来をイメージし 現在の行動を
割り出していく、賢い思考を生むでしょう。
同族の感情の機微を把握できる眼は、細やかな気配り
によって、共生の空気感を醸成させうるでしょう。
トミタリアとは、日伊東西を見据え、両方の視点すな
わち客観視を忘れない、という指針でもあります。
独裁国家は長続きしないし、イマはマイノリティに光
があたり、個人レベルでも世界発信ができる時代。
そんな時代に、ものづくりの未来像をどう描けるのか。
その基礎として、この時代の空気感と歴史観をオモイ
カネルのはいかがでしょう。
まずは眼を背けず、イマを凝視するところからかなあ。