講演会 in 展覧会「トミタリア富田一彦の世界 」

ボンジョルノ☀︎トミタリアです。
2015年長崎県美術館での展覧会「トミタリア富田一彦の世界」が
開催されました。(1月16日〜3月15日)
代表作品をはじめ、伝統工芸との作品やこれまでの作品を
一挙にお披露目しました。
そして、創作活動の全貌を紹介しました。
また、1万6,000人超の方にご来場いただき、
心より感謝申し上げます。
そして会期中は、イベント満載でした。
今回は、会期中または会期に向けて、
講演会を開催したことについてお話ししたいと思います。
記念講演「トミタリア的世界観」
日時:2月1日(日) 14:00~15:30
会場:美術館内ホール
定員:先着100名
講師:富田一彦
料金:無料
このような内容で記念講演を開催させていただきました。
出品作品の代表作品についての述べながら、
私が創作を通して大切にしている哲学的な要素に触れました。
代表的な作品とは、
MORODE(モローデ)とMILMIL(ミルミル)です。
どちらも長崎・波佐見焼です。
最後に質問タイムがありました。
このにの会場には、中学時代の同級生Y君が出席してくれていました。
そのY君の質問です。
Q. 幼い頃、同じ教室で席を並べていた頃から、
デザイナーになろうと思っていましたか?
ーA. 具体的に「デザインをできる人間」「いちデザイナーとして」
表現者になれるか具体的に確信を得たのは、大学3・4年生の頃です。
大学に進む時や教養課程で講義を受けている1-2年は、デザイナーって
まだ雲をつかむような、あやふやな未来でした。
ヨーロッパはどんなところかな?
ついでにアメリカも行ってみようかな?
と、大学3-4年生の頃に、行動に移したしたことで確信を得ました。
しかし、Y君と机を並べて過ごした中学時代にハマっていた
「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」の影響はゼロではない、と
講演することで、自分のこれまでを振り返ることができ、
これまでの富田一彦を客観視できる、有意義な機会を与えて
いただいたと思っています。
講演会・地元の小中学校にて
会期中、または会期に向けて、地元長崎市内の小中学校でも
講演会を開きました。
前回のブログ「波佐見焼絵付けワークショップ」 を開催した母校である
大浦小学校・梅香崎中学校はじめ、三和中学校・長崎東中学校・
長崎東高校にて講演をしました。
*正確には、私の本当の母校である「浪平小学校」が廃校となり、
近隣三校が統合新設されたのが大浦小学校であります。
「職業紹介」をテーマの講演会でした。
そう言えば、自分の子供の頃は、大工さんが柱や梁を現場で
切ったり刻んだりする場面、造船所で鉄板を溶接したり、
漁船は毎日のように港を出たり入ったり。
身近にいろんな仕事を目の前で見て、直接話を聞けたりする、
ごくリアルな出来事でした。デスクワークだけではなく、
自分の将来像をイメージしやすい素材やヒントが、日常に
あふれていました。
前述の記念講演でも語ったように、代表作品を実際に見せながら、
「モノづくり」について、発想や実現まで、生産のマル秘に
関して、海外留学やイタリアで仕事の実際など語りました。
みんな真剣に最後まで聞いてくれました。
後日、生徒たちが書いてくれた感想文をいただきました。
少し内容を紹介します。
- 自分の親は安定した職業に就きなさいと言いますが、
富田さんの話を聞いて、自分でやりたい職業を見つけようと
思いました。 - 国内だけで考えるのではなく、世界にもう少し目を向けてみようと
思いました。 - 幼い頃からデザインのお仕事に就こうと考えていなかったことに
驚きました。もう少し大きくなってから、自分の進みたい道が出て
くるといいなと思いました。 - 私もモノづくりに関わる仕事がしてみたいと思いました。
- 作品に長崎弁のネーミングが付いていて、面白かったです。
僕も長崎弁でネーミングを考えてみたいと思います。 - 自分がデザインした商品を見てください。(図入り)
すごく純粋で、率直な感想でした。
発想豊かな子どもたちに、私も刺激を受けました。
自分で考えたアイデア商品のスケッチがあったりと、
すでにライバルになりそうな、やる気満々の感想文や
自由な発想の片鱗を見つけて、大変頼もしく
読ませてもらいました。
内容があまりに楽しかったので、もちろん一気に隅々まで
読了しました。
今回は、展覧会「トミタリア富田一彦の世界 」での
講演会についてお話ししました。
講演会承ります
最後に・・・
モノづくり・デザイン・海外留学・イタリアなどの
キーワードで講演会の講師をお探しの方の
お力になれたら幸いです。