イタリア発!新作デザイン商品のお知らせ | Montegrappa(モンテグラッパ)の万年筆
![](https://tomitalia.com/wp-content/uploads/2021/12/Pen-Terminology-fp-1024x724.jpeg)
ボンジョルノ☀︎トミタリアです。
皆様に新作商品発売のお知らせです。
万年筆の世界的に著名なブランド
Montegrappa(モンテグラッパ)から
このたび、
私がデザインを手がけた万年筆が
2022年2月上旬にプレスリリース
されることになりました。
2019年10月にイタリアのエージェントを介して、
Montegrappaの万年筆のデザインのお話をいただきました。
それから2年越しで、皆様に新作商品としてお知らせできます!
Montegrappa(モンテグラッパ)のご紹介
Montegrappa(モンテグラッパ)は、
1912年、イタリア北東部に位置するヴェネト州バッサーノ・デル・グラッパに設立。
イタリアでもっとも歴史のある芸術的ブランドです。
◆ 特徴
モンテグラッパがあるヴェネト地方は、特に高品質の銀工芸品で有名です。
モンテグラッパの筆記具にも、その銀細工の技術が生かされているのが特徴です。
そしてモンテグラッパの万年筆は、
高級感と洗練された佇まいで、それは芸術品そのものです。
著名人やNASAとコラボをするなど、
コレクターズの心をしっかり掴んでいます。
◆ ヴェネト州
ヴェネト州には観光地のヴェネツィアをはじめ、
「ロミオとジュリエット」で有名なベローナ
世界最古の植物園があるパドヴァ
建築家アンドレア・パッラーディオの建造物があるヴィチェンツァ
など、複数の世界遺産がある魅力ある地方です。
また食後酒で有名な蒸留酒「グラッパ」は、
生産地で有名なこのバッサーノ・デル・グラッパの地名が由来です。
◆ ヴェネト州バッサーノ
ヨーロッパを主戦場として戦われた戦争第一次大戦で、
ヨーロッパ諸国からの攻撃を食い止めるイタリア防衛の
最前線がバッサーノでした。
よって、多数の犠牲者が出た地域です。
有名な文豪アーネスト ヘミングウェイが、イタリア軍に
従軍・滞在した地でもあるようです。
◆筆記用具は戦時必需品
モンテグラッパの社長Giuseppe aquila (ジュゼッペ アクイラ)
の話によると、筆記用具は戦時必需品なので、第1次世界大
戦中も生産を滞らせない優遇措置が取らたそうです。
◆ 愛用者
モンテグラッパの万年筆は著名人にも愛用されています。
文豪アーネスト・ヘミングウェイ
俳優のシルヴェスタ・スターローン
F1レーサーのアイルトン・セナ
ジョルジオ・アルマーニ
ポール・スミス
など
デザインイメージ
さて、デザインの依頼を受ける際には、
相手がどのようなデザインを求めているのか?
ヒアリングが必要です。
◆ ヒアリング
モンテグラッパの社長Giuseppe aquila (ジュゼッペ アクイラ)と
イタリアのエージェントと私の3人で、
ZOOMでミーティングを行います。
ジュゼッペ社長のイメージは、こうでした。
【アートスティックで高級感】
モンテグラッパの人気は、もちろんこれですからブレません。
【日本伝統工芸的かつ物語風であること】
モンテグラッパの日本的な代表作があります。
これとは異なる、日本的なデザインであることを求められました。
私が日本人であることも、
今回、デザインを依頼される理由の一つだったようです。
![](https://www.shosaikan.co.jp/client_info/SHOSAIKAN/categoryimage/montegrappa_02.jpg)
◆ 4つのキーワード
ヒアリングを重ねていくと、
コンセプトがより明快になってきます。
そうして、私は4つのキーワードに定めをつけました。
① 海
② 山・森
③ 環境
④ 男女
この時点では、まだ漠然としたイメージであり、
ここから、いよいよ詳しくイメージを膨らませていき、
デザイン案をいくつか提示します。
試作を作る
デザイン案が固まってきたら、
実際に工作のように試作品を作ってみます。
ああでもない・こうでもない
ここが課題だ・こういう方法もできるかも
前に進んでは後ろに戻り、
頭を抱えては、閃きの繰り返しです。
試作ができたら、
またZOOMで映像に試作物を映しながら、説明します。
直接イタリアで見せながら話し合いができたら良いのですが、
コロナ禍で渡伊するのが難しい中、
直接会えない分、
パソコンのカメラに一生懸命、試作物を向けながら
イタリア語で説明しました。
試作物は、はじめは私が紙工作で作りました。
案が固まるとモンテグラッパの方で、
3Dプリンターで出力された模型を用意して、
これで良いか話し合います。
直接、隣で指示ができないので、
ニュアンスが正確にはできあがないのは当たり前です。
この時点で、妥協することもありですが、
自分の手を加えることで理想に近い完成が期待できるので、
3Dデータを基にアトリエ近隣の出力センターで
制作してもらい、自らルーターや切削用切り出しナイフを駆使し、
パテ盛りして、全体のバランスがより理想的なものになりました。
![](https://tomitalia.com/wp-content/uploads/2021/12/DSC06424.jpeg)
総合的にデザインを手がける
今回、デザインを依頼されましたが、
デザインには必ずテーマがあると私は考えます。
ただ単に「デザインしました」ではなく、
プロとして「テーマがあるデザイン」を心がけています。
そして、テーマがあるデザインを依頼されるということは、
総合的にデザインしなければなりません・
今回のモンテグラッパのデザイン依頼ですと、
万年筆のデザインはもちろんですが、
パッケージデザインも任せられます。
さて、どのようテーマでデザインが仕上がったのか?
きっと気になるところでしょうが、
2022年2月上旬にプレスリリースまで
発表できませんが、乞うご期待ください!!
それにしても、
万年筆のパーツは、たくさんあるということがわかりました。
このパーツについてもジュゼッペ社長に説明していただき、
そのパーツをデザインでどう活かそうか試行錯誤しました。
プレリリースされましたら、
その時は、今回のデザインについて
お話したいと思います。
それでは
🇮🇹 CIAO 🇮🇹