イタリア発!新作デザイン商品のお知らせ | Montegrappa(モンテグラッパ)の万年筆
ボンジョルノ☀︎トミタリアです。
皆様に新作商品発売のお知らせです。
万年筆の世界的に著名なブランド
Montegrappa(モンテグラッパ)から
このたび、
私がデザインを手がけた万年筆が
2022年2月上旬にプレスリリース
されることになりました。
2019年10月にイタリアのエージェントを介して、
Montegrappaの万年筆のデザインのお話をいただきました。
それから2年越しで、皆様に新作商品としてお知らせできます!
Montegrappa(モンテグラッパ)のご紹介
Montegrappa(モンテグラッパ)は、
1912年、イタリア北東部に位置するヴェネト州バッサーノ・デル・グラッパに設立。
イタリアでもっとも歴史のある芸術的ブランドです。
◆ 特徴
モンテグラッパがあるヴェネト地方は、特に高品質の銀工芸品で有名です。
モンテグラッパの筆記具にも、その銀細工の技術が生かされているのが特徴です。
そしてモンテグラッパの万年筆は、
高級感と洗練された佇まいで、それは芸術品そのものです。
著名人やNASAとコラボをするなど、
コレクターズの心をしっかり掴んでいます。
◆ ヴェネト州
ヴェネト州には観光地のヴェネツィアをはじめ、
「ロミオとジュリエット」で有名なベローナ
世界最古の植物園があるパドヴァ
建築家アンドレア・パッラーディオの建造物があるヴィチェンツァ
など、複数の世界遺産がある魅力ある地方です。
また食後酒で有名な蒸留酒「グラッパ」は、
生産地で有名なこのバッサーノ・デル・グラッパの地名が由来です。
◆ ヴェネト州バッサーノ
ヨーロッパを主戦場として戦われた戦争第一次大戦で、
ヨーロッパ諸国からの攻撃を食い止めるイタリア防衛の
最前線がバッサーノでした。
よって、多数の犠牲者が出た地域です。
有名な文豪アーネスト ヘミングウェイが、イタリア軍に
従軍・滞在した地でもあるようです。
◆筆記用具は戦時必需品
モンテグラッパの社長Giuseppe aquila (ジュゼッペ アクイラ)
の話によると、筆記用具は戦時必需品なので、第1次世界大
戦中も生産を滞らせない優遇措置が取らたそうです。
◆ 愛用者
モンテグラッパの万年筆は著名人にも愛用されています。
文豪アーネスト・ヘミングウェイ
俳優のシルヴェスタ・スターローン
F1レーサーのアイルトン・セナ
ジョルジオ・アルマーニ
ポール・スミス
など
デザインイメージ
さて、デザインの依頼を受ける際には、
相手がどのようなデザインを求めているのか?
ヒアリングが必要です。
◆ ヒアリング
モンテグラッパの社長Giuseppe aquila (ジュゼッペ アクイラ)と
イタリアのエージェントと私の3人で、
ZOOMでミーティングを行います。
ジュゼッペ社長のイメージは、こうでした。
【アートスティックで高級感】
モンテグラッパの人気は、もちろんこれですからブレません。
【日本伝統工芸的かつ物語風であること】
モンテグラッパの日本的な代表作があります。
これとは異なる、日本的なデザインであることを求められました。
私が日本人であることも、
今回、デザインを依頼される理由の一つだったようです。
◆ 4つのキーワード
ヒアリングを重ねていくと、
コンセプトがより明快になってきます。
そうして、私は4つのキーワードに定めをつけました。
① 海
② 山・森
③ 環境
④ 男女
この時点では、まだ漠然としたイメージであり、
ここから、いよいよ詳しくイメージを膨らませていき、
デザイン案をいくつか提示します。
試作を作る
デザイン案が固まってきたら、
実際に工作のように試作品を作ってみます。
ああでもない・こうでもない
ここが課題だ・こういう方法もできるかも
前に進んでは後ろに戻り、
頭を抱えては、閃きの繰り返しです。
試作ができたら、
またZOOMで映像に試作物を映しながら、説明します。
直接イタリアで見せながら話し合いができたら良いのですが、
コロナ禍で渡伊するのが難しい中、
直接会えない分、
パソコンのカメラに一生懸命、試作物を向けながら
イタリア語で説明しました。
試作物は、はじめは私が紙工作で作りました。
案が固まるとモンテグラッパの方で、
3Dプリンターで出力された模型を用意して、
これで良いか話し合います。
直接、隣で指示ができないので、
ニュアンスが正確にはできあがないのは当たり前です。
この時点で、妥協することもありですが、
自分の手を加えることで理想に近い完成が期待できるので、
3Dデータを基にアトリエ近隣の出力センターで
制作してもらい、自らルーターや切削用切り出しナイフを駆使し、
パテ盛りして、全体のバランスがより理想的なものになりました。
総合的にデザインを手がける
今回、デザインを依頼されましたが、
デザインには必ずテーマがあると私は考えます。
ただ単に「デザインしました」ではなく、
プロとして「テーマがあるデザイン」を心がけています。
そして、テーマがあるデザインを依頼されるということは、
総合的にデザインしなければなりません・
今回のモンテグラッパのデザイン依頼ですと、
万年筆のデザインはもちろんですが、
パッケージデザインも任せられます。
さて、どのようテーマでデザインが仕上がったのか?
きっと気になるところでしょうが、
2022年2月上旬にプレスリリースまで
発表できませんが、乞うご期待ください!!
それにしても、
万年筆のパーツは、たくさんあるということがわかりました。
このパーツについてもジュゼッペ社長に説明していただき、
そのパーツをデザインでどう活かそうか試行錯誤しました。
プレリリースされましたら、
その時は、今回のデザインについて
お話したいと思います。
それでは
🇮🇹 CIAO 🇮🇹