心を包み愛を届ける 03
ボンジョルノ☀︎トミタリアです。
パッケージデザインは愛を届けること、
その第3弾。
鍋敷はローマから愛を載せ、NYへ。
イタリアCOVO社から
依頼を受けて製作した
鍋敷「Sicamba(シカンバ)」
これも鋳物で
けっこう重たいので、オリジナルで
丈夫な中厚の段ボールに印刷して、
イメージを載せることが決まりました。
つまり、箱の破損によって重たい鉄の
かたまりが落っこちたりする
万が一の場合、周囲を傷つけないため
という配慮からですね。
テーマカラーは
私がデザインした
COVO社の新ロゴカラーの
パントーン289から、70%や35%など
淡い色味を加え、組み合わせました。
COVOのブランドイメージを世界へ
伝える伝道師の役目をパッケージは
担うのです。
鍋敷はローマから愛を載せ、NYへ。
MoMAストアには
この薄紺色パッケージで納品されました。
『シカンバ=(座布団などを)敷かんば』
長崎方言で「敷かなくては」の意味。
バ=葉っぱや落ち葉の「ば」
カラクサは植物の葉っぱ
つまり「かけことば」です。
ミルミルシリーズでは
もっとも人気が高い紋様であったことから、
このかたちが
鍋敷に採用されました!!
表面のつぶつぶはアラレと呼ばれ、
鍋の熱をテーブルに伝えにくくする
絶縁の役目も。
そしてテクスチャーとして
気になる面白い感じから採用されました。
ニューヨークの
MoMA 近代美術館ストアで販売された際に
「鍋が大きかったら、
鍋敷を2つ3つ並べて使ってね」
と説明書きがあり、
アメリカ人のさりげなく
複数の購入をうながす
絶妙な言い回しに舌を巻いたものです。
販売期間中は、
MoMAストアの
ウェブページでテーブルウェアの
カテゴリーサムネールが、
『シカンバ』になっていました!
ローマの愛は、
無事アメリカに届いたよう。
カラクサ紋はおかげさまで
世界的にも人気が高く、
COVO社を代表するアイコン
となりました。